開催期間 

平成24年7月21日(土曜日)から8月20日(月曜日)

開催趣旨

昨年の平城遷都1300年記念夏季企画展では「重要文化財 當麻寺縁起絵巻・下巻」を、さらに昨年夏に「上巻」を展示したところ多くの観覧された方々に好評でした。
来年の平成25年(1013)は、貴族である藤原豊成候の娘・中将姫が當麻寺において蓮糸曼荼羅を織り成したと伝わる、天平宝字7年(763)6月から、1250年の記念の年となるのを機に、そのプレ・イベント企画の展示として「重要文化財 當麻寺縁起絵巻・中巻」(當麻寺所蔵)の全場面の公開を行うこととしました。
重要文化財「當麻寺縁起絵巻」は當麻寺の草創『上巻』、中将姫にまつわる継子いじめの物語『中巻』と當麻曼荼羅織成の説話を内容とする『下巻』の三巻で構成され、当時の宮廷絵所預・土佐光茂が絵を描き、詞は後奈良天皇ら九筆によるもので、享禄4年(1531)三条西実隆の奥書があります。

この絵巻の絵は、室町時代の大和絵の一典型と評されています。
本年の企画展では、中将姫にまつわる継子いじめの物語などを納める『中巻』を中心とし、絵巻の物語をわかりやすく鑑賞することができるよう、絵巻を出来るだけ広くひろげ、一回の巻き替えを行うことにより、会期中に『中巻』の全てを鑑賞することができるようにいたします。
それにより、宮廷絵師土佐光茂による大和絵の各場面、また南都の絵師琳賢による見返し絵、さらに古近衛流と称される書風の近衛尚通や、関白左大臣近衛稙家、聖護院道増など、当時の能筆家達による詞書の素晴らしさも存分に鑑賞することができるようにしたいと思います。
さらに、絵巻に関連する資料を合わせて展示することにより、本絵巻についての理解が、さらに深められるものといたします。
とりわけ、奈良国立博物館に寄託されて久しい本絵巻が、地元博物館に1ヶ月間だけの里帰り展となるとともに、当縁起絵巻『中巻』の全場面を前・後期に分けて鑑賞できるまたとない機会としたいと思います。

(開催要項より) 

展示構成

(1) 當麻寺縁起絵巻 

(2) 木造中将姫坐像

(3) 練供養面   

(4) 能と中将姫 
(5) 近世資料にみられる當麻寺
(6) 當麻寺の軒瓦等考古資料

おもな展示資料 

重要文化財 當麻寺縁起絵巻 中巻 當麻寺  所蔵   (奈良国立博物館寄託)
木造中将姫坐像  江戸時代(中之坊所蔵)
練供養面 (地蔵・天童) 南北朝・室町時代(當麻寺所蔵)

能面(個人所蔵) 
元亀年間當麻寺絵図ほか写真パネル
西国三十三所名所図会等近世資料 
當麻寺境内出土の軒瓦等 飛鳥~室町時代(當麻寺所蔵)
ほか