校外学習に関する私達の考え方

博物館では、これまで様々な形で学校による博物館利用をサポートしてきました。その都度実感するのが、事前打ち合わせの重要性です。

私達は学校教育のプロではありません。学校による博物館の学習利用にあたっては、先生や生徒さん達が主役であり、私達はそのお手伝いをさせていただいているとの認識の上で、対応させていただいております。

博物館で、どのような学習効果をあげるのか、なにを主眼としているのか。それは学校教育の過程の中で発生する問題意識です。私達はそれを共有し、そのためにどのようなお手伝いが可能かを考えさせていただいております。

打ち合わせの流れ

ここで、小学校3年生による社会科の授業での利用事例について紹介しましょう。

小学校3年生の3学期に登場する、昔の暮らしを知る授業の中で、博物館利用されることが多くあります。しかし、各学校ごとに、その内容は異なりま す。ある学校は昔の農具を、またある学校は昔の生活道具をと、ニーズは様々です。そこでまず、どのような資料を紹介するのがよいのか、先生方にお伺いして います。

次に、先生方に収蔵庫までご案内し、実際にその資料を確認していただきます。その作業の中で、紹介する資料に追加があったり、変更があったりもいた します。生徒にこれも見せたい、あれも見せたいという要望がこの時数多くでてきます。その中で、どのようなことを生徒に話してほしいのか、要望をお聞きし ております。

次に、当日の段取りについて打ち合わせをおこないます。学芸員が説明をするにしても、1学年の生徒すべてに一度にお話しすることはできません。各ク ラス単位となった場合、他のクラスはその間どのように時間をすごすのか等、様々な問題が起こります。当日に貴重な時間を浪費しない方法を、共に話し合って 決めてゆきます。

博物館がどのようなところで、どのような資料を見ることができるのか、まず知っていただくことが肝心であると私達は考えております。一度の打合せで すべてが決まることは稀です。先生方も、打ち合わせの過程の中でいろいろと要望が増えることがあります。一つの授業を何度かの打合せをとおしてつくりあげ てゆきます。

よりよい校外学習のために

校外学習をおこなう際の、先生方への負担の大きさは、毎回打合せをおこなう際、様々な形でお聞きいたしております。それだけに、私たちも貴重な時間を最大限有効に使えるように努力したいと考えております。

繰り返しになりますが、私達は学校教育のプロではありません。どのように生徒さん達にアプローチするのがよいのか、当日を迎えるには先生方のご協力 が是非とも必要です。よりよい学習のために、先生方にも是非この点をご理解いただき、ともによりよい授業をともにつくっていきたいと私達は考えております。