葛城山麓の古道

 

会 期:平成30年4月28日(土曜日)から6月10日(日曜日)

休館日:毎週火曜日、第2・4水曜日

観覧料:一般 200(160)円、高校・大学生 100(80)円、小・中学生 50(40)円

    ※()は、20名以上の団体料金

        ※その他、歴史博物館については、こちらから。

記念講演会

     ●5月12日(土曜日)午後2時から

      「葛城山麓の古道」

       講師:神庭 滋(当館学芸員)

     ● 5月26日(土)午後2時から

      「大和南部の物流と道 -江戸時代の絵図を中心に-」

       講師:山崎竜洋氏(五條市教育委員会)

     ●6月9日(土)午後2時から

      「竹内街道をめぐる1400年の往来」

       講師:鍋島隆宏氏(太子町教育委員会)

          

     会場:歴史博物館2階「あかねホール」

     定員:200名(要申し込み:電話 0745-64-1414)

     入場:無料 

開催にあたって

 葛城市長尾に位置する式内大社長尾神社は、東西南北から延びる交通路の結節点に位置しています。東は奈良盆地を横切る横大路、西は竹内峠を越える竹内街道、北は田尻峠を越える長尾街道、南は和歌山県の高野山を目指す高野街道と、そこから分岐して吉野町を目指す下市街道を兼ねる交通路が、この場所で交差しています。

 2017年4月に日本遺産の認定を受けた竹内街道の歴史は古く、沿線に位置する竹内遺跡から出土する遺物の観察結果などにより、縄文時代より東西を結ぶ道のひとつとして使用されてきたと考えられます。古墳時代中期をむかえ、難波に港が開かれ、河内の開発が進展すると、奈良盆地東南部と河内地域を結ぶ交通路のひとつとして、その役割は大きなものになっていったことが想像されます。二上山の北側を抜ける穴虫峠越えの交通路も竹内越えとそれに続く横大路に合流するものと考えられ、葛城市竹内周辺は奈良盆地の西側の玄関口としての地位を確固たるものとしていきます。

 同時に、地域内の交通路も成立していったことが推測されます。特に、古墳時代中期以降、大きな発展をみせる葛城地域南部とつながる南北方向の交通路の設置は、地域発展を支えるうえで不可欠な要素であり、必ず存在したものと考えられます。

 今回、二上・葛城・金剛山麓域にあった交通路について「葛城山麓の古道」と総称して、近世以降の街道を参照しつつ、点在する集落遺跡や古墳の位置などを参考に考えていきたいと思います。 

展示構成

 1.東西南北の結節点 -式内大社長尾神社-

 2.遺跡と交通路

 3.絵図のなかの交通路 

主な展示品

 ・名柄遺跡(御所市)出土資料〈御所市教育委員会蔵〉

 ・火振山古墳(葛城市)円筒埴輪〈本館蔵〉

 ・竹内遺跡(葛城市)出土資料〈本館蔵〉

 ・竹内古墳群(葛城市)出土資料〈本館寄託、奈良文化高等学校蔵〉

 ・葛城市笛吹出土 韓式系土器〈本館蔵〉

 ・脇田遺跡(葛城市)鍛冶関連資料〈本館公借〉  ほか