伊麻女の史跡 ■『伊麻女の史跡』
■葛城市南今市461
■『今市物語』の主人公、孝女伊麻の誕生の地とされており、天保11年(1830)2月に、伊麻女の孝養を顕彰し、この碑が建立された。題して『孝子の碑』といい、伊麻女の事蹟がくわしく刻まれている。

■2月27日、葛城市南今市において、孝女伊麻をしのぶ追善法要が行われました。午前8時30分磐城小学校の児童たちが、高学年から順にお参りを開始。寒風に思わず背を丸めながらも、丁寧に拝礼する姿が印象的です。附属幼稚園の園児らも、小さな手をきちんと合わせていました。お参りの後は粟おこしをいただいて帰ります。

■続いて招待客の焼香です。この日は市長、県・市会議員ほか各種団体の方々が大勢揃い、伊麻女の碑の前に70~80名におよぶ長い列が続きました。明治22年(1889年)の磐城小学校創設当時から続く、この伝統ある行事に対する畏敬とねぎらいの言葉が、市長・市議会議長からおくられました。南今市総代の「さまざまな陰惨な事件、社会問題が起こる今の時代だからこそ、地域をあげて伊麻の威徳をしのび、孝徳心を語り伝えるこの行事を、連綿と継承していきたい」という言葉が印象に残りました。

 お参りの順番を待つ児童
お参りの順番を待つ児童
 
小さな手を合わせて「お伊麻さん」をしのぶ
小さな手を合わせて「お伊麻さん」をしのぶ
毎年恒例の行事と、高学年は慣れた様子
毎年恒例の行事と、高学年は慣れた様子
式に参列する招待者
式に参列する招待者

■孝女伊麻は父の長右衛門に孝行の限りを尽くした人で、この物語は『今市物語』として書き記されています。竹内を訪れた松尾芭蕉も伊麻の話を聞き當麻寺に詣で、孝女への感心の思いを友人への手紙に書きつづっています。地元では財団法人伊麻旧跡保存会を設立し、碑の保存と顕彰に努めています。村の人々が「お伊麻さん」を大切にする心は、小学校の児童たちの心の中にずっと生き続け、語り継がれていくことでしょう。