當麻寺蓮華会式 當麻寺本堂 7月23日

 當麻寺のご本尊「當麻曼荼羅(たいま・まんだら)」は、天平宝字7年(763)、中将姫の感得により、旧6月22日の夜から23日の朝にかけて織り上げられたと伝えられています。
當麻寺ではこの由来にちなみ、7月22日の夜と23日の朝に「蓮華会式」が曼荼羅堂にて営まれています。
   23日朝の法会には、大曼荼羅にふさわしい大きな供物が供えられることが知られています。キュウリの供え物や大盛りの蒸飯、そして100個以上のナスを積み上げて作る供物が目を引きます。ミョウガを竹串にさして飾るのは、極楽浄土を飛ぶ鳥「迦陵頻伽(かりょうびんが)」をかたどっており、浄土大曼荼羅に相応しい供え物といえるでしょう。
これらの供物は、中之坊と西南院が輪番で拵えています。23日朝の勤行終了後(午前8時半頃)に拝観することができます。
法会の内容は、「百日間法則」という當麻寺独自の作法に基づいて行われています。5月14日「練供養会式」から8月15日「施餓鬼会」までの約百日間は、曼荼羅堂での法会はこの作法に従って行うという伝統作法で、中之坊と西南院に今も伝わっています。
22日夜の法会は閉門後ですが、23日の朝は開門後に行われますので、堂内から洩れる僧侶の声を聴くこともできるでしょう。また23日朝の法会では、護念院と奥院の出仕も行われており、真言宗に浄土宗が加わった當麻寺独特の伝統を垣間見ることができます。
蓮華会式では本来「百日間法則」に加えて「蓮華会式法則」というこの日独自の作法が伝えられていたそうですが、途絶えていました。しかし、平成15年頃に復興され、23日午後に中之坊写仏道場にて修されるようになりました。
中之坊写仏道場は當麻曼荼羅に描かれる極楽浄土の仏を筆で描き写す「写仏」を行う道場で、この日は伝統的な声明を聴きながら筆を運ぶことのできる貴重な機会となっています。(午後2時から)