伝説や逸話

熊野権現さんの絵具延宝5年(1677年)、今在家高誉上人が當麻寺に詣でられた時、大曼陀羅の傷みが著しいので、上人は欠損した所を繕わんとしましたがどうしても色が合いません。そんな中、たまたま2人の弟子が二上山に登ると、鋤を持った老夫に会いました。この老夫が「大曼陀羅の修復に絵具が必要ならさしあげよう」と言うのでついて行くと、「これぞ熊野新宮鎮座します御社である。その後ろの土地を掘れ」と教えました。以前から、熊野権現がこの地に来臨されると聞いていたので、これこそ権現さまのご助力と思いつつ帰りました。そして色合いを見くらべると少しも違わなかったので、いよいよ奇特に感じ、信心を起こしつつ各力を得て、修復ことごとく成就したと伝えられています。