高齢者の入浴中の事故

更新日:2021年03月01日

高齢者の不慮の溺死及び溺水による死亡者数は高い水準で推移しており、近年では交通事故による死亡者数よりも多くなっています。

発生場所としては、家や居住施設の浴槽における事故が多く、11月~4月の冬期を中心に多く発生しています。

事故を防ぐためには、高齢者本人だけでなく、家族の方なども一緒になって入浴習慣を見直すことが大切です。 

アドバイス

(1)入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう。

 (高齢になると血圧を正常に保つ機能が低下するため、寒暖差などで急激な血圧の変動があると、脳内の血流量が減って意識を失うことがあり、これが入浴中に起こると溺水事故につながると考えられています。)

(2)湯温は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安にしましょう。

(3)浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう。

(4)食後すぐの入浴や、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避けましょう。

(5)入浴する前に同居者に一声かけて、意識してもらいましょう。

事故発生時の対応方法

浴槽でぐったりしている人(溺れている人)を発見したら可能な範囲で対応しましょう。

(1)浴槽の栓を抜く。大声で助けを呼び、人を集める。

(2)入浴者を浴槽から出せるようであれば救出する(出せないようであれば、蓋に上半身を乗せるなど沈まないようにする)。直ちに救急車を要請する。

(3)浴槽から出せた場合は、肩をたたきながら声をかけ、反応があるか確認する。

(4)反応がない場合は呼吸を確認する。

(5)呼吸がない場合には胸骨圧迫を開始する。

(6)人工呼吸ができるようであれば、胸骨圧迫30回、人工呼吸2回を繰り返す。

  できなければ胸骨圧迫のみ続ける。

★いざというときのために、救命講習を受けるなど、応急手当を覚えましょう。 

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