ナガミヒナゲシにご注意ください

ナガミヒナゲシとは
ナガミヒナゲシは、ヨーロッパ地中海沿岸原産の1年草で、秋に発芽し、ロゼット状の草のかたち(図1)で越冬した個体が春先に急に大きくなり、4月から6月頃に直径3センチメートル程の薄いオレンジ色の花を咲かせます。
種子はたいへん小さく、1つの実(図2)に平均1600粒の種子ができ、さらに1株から100個の実をつけることもあり、繁殖力が強いことも特徴です。
環境省が指定する「特定外来生物」や「生態系被害防止外来種」には該当しませんが、根から他の植物の生育を妨げる成分を含んだ物質を出すことから、生態系に影響を与える植物です。

図1 ロゼット状のナガミヒナゲシの葉

図2 完熟したナガミヒナゲシの実
図1および図2の出典について
農研機構 農業環境変動研究センター(旧:農業環境技術研究所)「農業環境研ニュース No.90 2011.3」
素手で触れるとかぶれるおそれがあります!
ナガミヒナゲシの茎や葉には、植物毒である「アルカノイド」が含まれており、皮膚の弱い人は、「かぶれ」や「ただれ」を起こす危険がありますので、素手で触らないように注意してください。
駆除の方法
茎などを折ったり傷つけたりした場合に出てくる乳液に触れると、手がかぶれるおそれがあるため、ゴム手袋等を必ず着用してください。
できるだけ根から引き抜き、ごみ袋に入れて密封し、枯死させてから、通常の燃えるごみとして処分してください。
未成熟の種子であっても発芽性があるため、種子ができる前に抜くか、種子ができている場合は、拡散しないように十分に注意してください。
更新日:2024年06月20日