笛堂(ふえどう)
大字名の由来
このあたりは、中世(鎌倉~戦国時代)の新庄を支配した布施氏の一族といわれる笛堂氏の本拠地で、居館が字城山を中心にあったと言い伝えられています。なお、笛堂の「笛」については、笛吹の「笛」と相通じるところがあり、柿本とゆかりが深いと言い伝えのある「万葉集」を代表する歌人の柿本人麻呂が活躍していたころ、飛鳥(現在の橿原市と明日香村)の地から二上山、さらに竹内峠を越えた飛鳥(現在の大阪府太子町)に向かう葬列を、人麻呂の挽歌にともなって笛堂の笛吹の一団が葬送行進曲を奏でたとの説もあります。このことから笛堂の地名の起源は、笛吹、柿本とともに古代までさかのぼる可能性を秘めています。
更新日:2021年03月01日