春季企画展「二上山麓を辿る道―葛城の古道を辿る2―」

首子塚古墳(手前)と二上山
会期
令和4年5月14日(土曜日)から7月10日(日曜日)
休館日
毎週火曜日、第2・第4水曜日
観覧料
一般 200円(20名以上の団体料金は160円)、高校生・大学生 100円(20名以上の団体料金は80円)、小・中学生 50円(20名以上の団体料金は40円)
開催にあたって
今に続く葛城の古道には、それぞれの時代を生きた人びとによって、語り伝えられた物語がのこされています。これは、昨年秋の特別展『葛城の古道を辿(たど)る』の図録に記した一文です。
今回はその続編です。二上山麓を舞台にして、伝えられた物語を探してみようと思います。
たとえば、非業の死を遂げた大津皇子(おおつのみこ)を想い、姉の大伯(大来)皇女(おおくのひめみこ)が詠(よ)んだとされる万葉歌「うつそみの 人にある我や 明日よりは 二上山(ふたかみやま)を 弟背(いろせ)と我が見む」(『万葉集』)はよく知られています。その墓の候補にあげられた鳥谷口古墳は、麓の木立のなかにのこされています。そこからの山道は、岩屋(いわや)峠越えです。近世には當麻寺への参詣道であり、今ではハイキングコースとして人気の道です。竹内峠越えの道に合流して西に向かうと、聖徳太子などの葬られた磯長谷(しながだに)に入ることができます。
二上山麓の古道を辿り、自然を、そして地域の歴史の奥深さを感じる旅に、どうぞお出かけください。
おもな展示品

展示室のようす
- 太田古墳群4号墳 盤龍鏡(本館蔵)
- 只塚廃寺 鴟尾片(本館蔵)
- 香芝市指定文化財 高山火葬墓 土師器有蓋壺(香芝市教育委員会)
- 威奈大村火葬墓 金銅製骨蔵器(復元品)(香芝市教育委員会蔵)
- 『西国三十三所名所図会』(本館蔵)
- 『大和名所図会』(本館蔵)
更新日:2022年06月06日