春季企画展「葛城・忍海の歴史を歩く ―葛城の古道を辿る3―」

更新日:2023年07月11日

令和5年度春季企画展

会期

2023年5月13日(土曜日)から7月9日(日曜日)

休館日

毎週火曜日、第2・第4水曜日

観覧料

一般 200円(160円)
高校生・大学生 100円(80円)
小・中学生 50円(40円)

()内は20名以上の団体料金

企画展記念講演会

下記のとおり、企画展記念講演会を開催いたします。
 参加をご希望の方は、前日までに必ずお申し込みください。
(注意)事前申込みのない方は、当日参加できません。

  • 第1回
    忍海の歴史と安位川
    日時:2023年5月20日(土曜日)午後2時から
    講師:神庭  滋(当館課長補佐)
  • 第2回
    難攻不落の名城「布施城」を訪ねる

    日時:2023年5月27日(土曜日)午後2時から
    講師:仲川 道興(葛城市教育委員会)
  • 第3回
    屋敷山古墳と新庄古墳群

    日時:2023年6月17日(土曜日)午後2時から
    講師:千賀  久(当館特任館長)
  • 第4回
    藤原京と横大路

    日時:2023年7月8日(土曜日)午後2時から
    講師:竹田 正則氏(橿原市世界遺産登録推進課 副統括)

定員:いずれも200名
会場:歴史博物館2階「あかねホール」
入場:無料

開催にあたって

「葛城の古道を辿る」、3回目の企画です。

今回は、葛城山麓の新庄・忍海(おしみ)地域を対象にしました。葛城山麓には、多くの古墳が造られています。古代豪族・葛城氏ゆかりの地です。

その代表的な屋敷山(やしきやま)古墳は、中世から近世にかけて、城館や陣屋(じんや、小さな城)に再利用されました。葛城氏、布施氏、桑山氏がこの地域を治めたときに、それぞれの時代の象徴となる構築物がここに築かれたのです。そして今では、屋敷山公園として整備され、多くの人びとに親しまれています。歴史の舞台は今につながり、そしてこれから先にも受け継がれることでしょう。

古墳時代の忍海地域には、脇田の集落を中心に鉄器生産の工房が営まれていました。その際の燃料を確保するために、山間部の山林の管理が必要だろうと考えました。これは、山中の前方後円墳・二塚古墳と寺口集落のあたりを何度かめぐったときに、連想できたことです。山との関わり、「山への視点」・「山からの視点」という歴史の見方も、そのときにメモしたことです。

当館では、これまでにもこの地域の歴史を扱った展覧会を、何度か企画してきました。葛城氏、飯豊皇女(いいどよのひめみこ)、忍海の渡来人、そして桑山氏などです。それらの研究成果をもとに、あらためて歩いて現地で感じたこととともに、ここにまとめました。

おもな展示資料

  • 葛城市 屋敷山古墳 火振山古墳 北花内大塚古墳 円筒埴輪(当館蔵)
  • 布施城模型(当館蔵)
  • 新庄陣屋絵図(複製品・当館蔵)
  • 兄川筋水利絵図(忍海区蔵)
  • 『西国三十三所名所図会』(当館蔵)