夏季企画展「葛城に伝わる「虎女」ものがたり ―南今市地蔵堂の版木と『曽我物語』―」

更新日:2023年07月11日

令和5年度夏季企画展ポスター

会期

令和5年7月22日(土曜日)から9月3日(日曜日))

休館日

毎週火曜日、第2・第4水曜日

観覧料

一般 200円(160円)
高校生・大学生 100円(80円)
小・中学生 50円(40円)

()内は20名以上の団体料金

開催にあたって

令和2年(2020)、葛城市南今市にある地蔵堂が、地元の方がたの手によって修理されました。その際、お堂のなかから江戸時代の版木が発見されたのです。内容について当館で調査したところ、鎌倉時代の出来事を描いた軍記物語の『曽我物語』に登場する「虎女」という女性にまつわる話が記されていることがわかりました。今回、その成果とともに版木を紹介します。

版木とは、絵や文字を彫った板のことで、印刷するための道具です。今回展示する版木は、江戸時代の元禄15年(1702)と、文政13年(1830)のものが中心です。これらには、お地蔵さんの姿や、地蔵堂の周辺の絵図、由来などがあらわされており、南今市の歴史の一端を知ることができます。

その由来のなかに、虎女が南今市にのこした足跡をみることができます。なぜ、『曽我物語』にまつわる話が、葛城市の南今市に伝わるのでしょうか。限られた資料ではありますが、そこから考えられる様ざまな可能性を紹介します。新たに見つかった資料から、地域の歴史を考える機会になりましたら幸いです。

展示構成

  1. はじめに ―南今市と地蔵堂―
  2. 南今市地蔵堂の版木について
  3. 『曽我物語』の虎女と葛城
  4. おわりに ―南今市に息づく『曽我物語』―