當麻寺仁王像修理事業について
市指定文化財 當麻寺 木造金剛力立像 修理事業
■経緯
ニホンミツバチが阿形像内(頭部)に巣をつくり、汚損がすすんだことや、周辺への悪影響が懸念されたことから、対策をおこなうとともに、修理することとなりました。
■事業計画
令和3年度より、5カ年計画で修理を実施しております。
- 令和3年度 阿形像のなかにある蜂の巣を除去
- 令和4~5年度 阿形像の解体修理
- 令和6~7年度 吽形像の解体修理
■もたらされる効果
阿形像・吽形像ともに、きれいで安定した状態とすることで、これから先も長く貴重な文化財をご覧いただくことができます。
令和3年度の事業について

阿形像のなかから蜂の巣を除去する様子
阿形像のなかにある蜂の巣を除去する作業をおこないました。
蜂は、絶滅危惧種のニホンミツバチであることから、専門家の意見を取り入れながら、蜂の駆除ではなく巣を除去することによって、阿形像から蜂を遠ざける方法をとりました。
令和4年度の事業について

阿形像の運び出しの様子
阿形像を解体のうえ搬出し、「なら歴史芸術文化村」の文化財修復・展示棟にて、掃除・解体・材質強化・表面処置をおこないます。
當麻寺 木造金剛力士立像とは

阿形像(修理前)
葛城市指定有形文化財(彫刻)です。
當麻寺の仁王門にたち、像の高さは阿形像・吽形像ともに3メートルを超えます。
仁王門が延享2年(1745)に建築されていることなどから、江戸時代の制作と考えられています。
解体・修理の過程で、新たな知見をえることができる可能性があります。
平成10年作成_當麻寺木造金剛力士立像_指定概要 (PDFファイル: 154.9KB)
【報道】當麻寺仁王像の修理事業について
當麻寺の仁王像について、令和3年度より5カ年計画で修理することとなりました。
當麻寺仁王像は、正式には「木造 金剛力士立像」といい、市指定文化財であることから、葛城市はこの修理事業に対し、補助をおこなってまいります。
更新日:2024年07月09日