11月

更新日:2021年03月01日

笛吹神社の鎮火祭

葛城市笛吹にある笛吹神社の拝殿の正面写真
  • かつらぎにいますほのいかづちじんじゃ(ふえふきじんじゃ)
  • 鎮座地:葛城市笛吹448
  • 御祭神:火雷大神・天香具命・植安姫神
  • その他、『葛木坐火雷神社のおんだ祭』の項にて紹介

11月15日、葛城市の笛吹神社(葛木坐火雷神社)に伝わる「鎮火祭」の行事が厳かにとり行われました。
神社に祀られている火の神、火雷大神の心を鎮めるために行われるこの神事には、防災を祈願する意味も込められています。いつからこの神事が始まったか定かではありませんが、一時廃れていた儀式を復活させようと、5年前から行われています。

「生活には欠かせないものですが、火はひとつ取り扱いを間違えると大惨事にもつながりかねません。この行事は火の神を鎮める意味と、生活の基本である火に感謝する意味合いを込めて行っています」と、持田照久宮司(30歳)。廃れてしまった行事を復活させたり、神事に音楽を取り入れるなど、伝統行事の継承に積極的に取り組んでいます。
「伝統行事はできるだけ多くの人に知ってもらいたい。しかし、イベント化してしまわぬよう、常に元来のいわれを汲み厳粛に行うよう心掛けています」。若い宮司さんの心意気が伝わってくる、伝統的な中にも新鮮さが感じられる祭事でした。

拝殿内で神事を行う宮司と同席してそれを見守る法被姿の氏子たちの写真

午前10時より拝殿にて神事開始。各大字の役員や氏子代表が顔を揃えた

拝殿内にて神事に同席した正装の消防団員たちが拝礼している時の写真

葛城市消防団も正装して防火を祈願

同席者たちが見守る中で火きりろくろを使って火起こしの儀式を行う宮司の写真

宮司による「火起こし」の神事。レトロな発火器具「火きりろくろ」を使うのは結構力がいります

皿に移された火種を本殿へ運ぼうとする禰宜の写真

火種を皿にうつして本殿の御前へ

本殿にて儀式で起こされた火を前に祝詞をあげる宮司の写真

火の神を鎮める祝詞を奉上する

祝詞をあげた後に土や水苔を使って火を鎮めている宮司の写真

水、土、水苔をかけて火の神を鎮める。どうぞ、今冬も葛城の地を火災からお守り下さい

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