化学物質過敏症について

更新日:2021年09月02日

化学物質過敏症

 化学物質過敏症は、香料や抗菌消臭剤、建材などの日常生活で私たちが何気なく使用しているものに含まれる化学物質に接触することで、頭痛やめまい、不眠など多岐にわたる症状があらわれることがある病気です。「化学物質過敏症」へのご理解、ご配慮をお願いします。

 また、消費者庁、文部科学省、厚生労働省、経済産業省、環境省も連名でポスターを作成していますので、こちらもご覧ください。

その香り困っている人がいるかも(PDFファイル:1.1MB)

化学物質過敏症とは

 化学物質過敏症は過敏という名が示すように、ごく少量の物質にでも過敏に反応する点ではアレルギー疾患に似ています。最初にある程度の量の物質に曝露(化学物質を浴びること)されると、アレルギー疾患でいう感作(一度侵入してきたアレルゲンをその時に体が記憶し、二度目に侵入してきた時すぐ攻撃できるようにしておくこと)と同じような状態となり、二度目に同じ物質に少量でも曝露されると過敏症状を来します。時には最初に曝露された物質と二度目に曝露された物質が異なる場合もあり、これは多種化学物質過敏症と呼ばれます。

 化学物質過敏症はこのようなアレルギー疾患様の性格だけでなく、低濃度の化学物質に反復曝露されていると体内に蓄積し慢性的な症状を来すという中毒性疾患に近い性格も兼ね備えています。

 化学物質過敏症は未解明の部分が多い疾患ですが、このようにアレルギー性と中毒性の両方にまたがる疾患、あるいはアレルギー反応と急性・慢性中毒の症状が複雑に絡み合っている疾患であると考えられています。

(厚生労働省長期慢性疾患総合研究事業アレルギー研究班「化学物質過敏症 思いのほか身近な環境問題」パンフレットより引用)

どんな症状が現れるか

 頭痛、全身倦怠感、不眠、便秘、動悸など特徴のない症状が多く、このほかにも様々な症状があるようです。
(主な症状)

  • 自律神経障害 発汗異常、手足の冷え、頭痛、易疲労性
  • 内耳障害 めまい、ふらつき、耳鳴り
  • 気道障害 咽頭痛、口渇
  • 循環器障害 動悸、不整脈、循環障害
  • 免疫障害 皮膚炎、喘息、自己免疫異常
  • 運動器障害 筋力低下、筋肉痛、関節痛、振せん
  • 消化器障害 下痢、便秘、悪心
  • 眼科的障害 結膜の刺激症状、調節障害、視力障害
  • 精神障害 不眠、不安、鬱状態、不定愁訴

どんなものに反応するか

場所と原因物質の一覧
場所 原因物質
家の中 洗剤、漂白剤、芳香剤、建材、接着剤、ホルマリン、防ダニグッズ、防菌グッズ、塗料、カビ、シロアリ駆除剤等
屋外 排気ガス、殺虫剤、除草剤、大気汚染物質等
食べ物 食品添加物、残留農薬、保存料、着色料、甘味料、香料等

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