子宮頸がん(HPV)ワクチンについて
子宮頸がんは、20歳代から増え始め若い世代の女性のがんの中で多くを占めています。そして、その多くはヒトパピローマウイルス(以下、HPV)の感染が原因とされています。HPVは感染してもほとんどが自然消滅しますが、一部でがんになってしまうことがあります。子宮頸がん(HPV)ワクチンを接種することで、ウイルスの感染を予防することができます。
対象者
・定期接種
小学6年生から高校1年生までの女子
・キャッチアップ接種
平成9年4月2日から平成20年4月1日生まれの女子
無料で接種できる期間については下記一覧をご覧ください。
キャッチアップ接種の対象者の経過措置について
下記の方を対象に、定期接種の実施期間を令和8年3月31日まで延長します。
経過措置対象者:
キャッチアップ接種の対象者(平成9年4月2日から平成20年4月1日生まれの女子)で令和7年3月31日までに、1回でもHPVワクチンを接種された方
令和6年度が定期接種の最終年度となる方(平成20年4月2日~平成21年4月1日生まれの女子)で令和7年3月31日までに、1回でもHPVワクチンを接種された方
ワクチンの種類・接種間隔
現在公費で受けられるHPVワクチンは「サーバリックス」、「ガーダシル」、「シルガード」の3種類があります。
接種するワクチンや年齢によって、接種のタイミングや回数が異なりますが、3種類いずれも1年以内に接種を終えることが望ましいとされています。
※1 1回目と2回目の接種は、少なくとも5か月以上あけます。5か月未満である場合、3回目の接種が必要になります。
※2・3 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※2)、3回目は2回目から3か月以上(※3)あけます。
※4・5 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の1か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※4)、3回目は1回目から5か月以上、かつ2回目から2か月半以上(※5)あけます。
交互接種(異なる種類のワクチンを接種する場合)について
原則として同じ種類のワクチンを接種することをお勧めしていますが、安全性・免疫原性及び有効性が一定程度明らかになっていることを踏まえて、医師と相談のうえ、途中からシルガードに変更して残りの接種を実施することができます。
交互接種のスケジュールは以下のようになります。
・1回目にサーバリックスまたはガーダシルを接種した場合
1回目の接種から2か月以上の間隔をあけてシルガードを接種した後、1回目の接種から6か月以上の間隔をあけてシルガードを1回接種。
※ 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上、3回目は2回目から3か月以上あけます。
・1回目と2回目にサーバリックスまたはガーダシルを接種した場合
1回目の接種から6か月以上の間隔をあけてシルガードを1回接種。
※ 3回目の接種が1回目の6か月後にできない場合、3回目は2回目から3か月以上あけます。
ワクチン接種の効果
サーバリックスおよびガーダシルは、子宮頸がんの原因の50~70%を占める種類(型)であるHPV16型と18型の感染を防ぎます。
シルガードはHPV16型と18型に加え、他の5種類の感染も防ぎます。
予診票について
新中学生になられた方へご案内と予診票を送付します。
予診票がお手元にない方は、母子健康手帳をお持ちいただき下記までお越しください。
更新日:2024年12月13日