葛木倭文坐天羽雷命神社のおんだ祭

- かつらぎしどりにいますあめのはいかづちのみことじんじゃ
- 鎮座地:葛城市加守1044
- 祭神:天羽雷命
- 近鉄二上神社口駅より二上山山頂への道を、まっすぐ加守の集落を登りつめた所に東面して鎮座する。神域の背後に二上山雄岳がそびえる延喜式内社で、古い由緒をもつ神社であることはその神社名からも察せられる。
4月15日、葛城市加守の葛木倭文坐天羽雷命神社で、恒例の御田植祭が行われました。3月上旬並の花冷えとなったうえ、朝からあいにくの小雨でしたが、たくさんの氏子が見守るなか、五穀豊穣の祈願祭が古式にのっとり行われました。
午後2時、氏子総代らと小学生4人が着座する拝殿において、神主による祝詞奏上、玉串奉奠(たまぐしほうてん)があり、その後、お田植え神事にうつります。
白装束をまとった子ども達は、小学5,6年の男子生徒。彼らが祭りの主役ともいえる牛を演じると聞いてびっくり。市内の神社のおんだ祭りではほかに類を見ません。事前のリハーサルは1度きりだそうですが、子ども達はとても張り切って参加している様子です。

牛に扮する前の子ども達による参拝

牛を使い唐鋤で田おこしをする

田に水を入れてあぜつくり
2時30分ごろから、神田での所作が順次とり行われます。言うことをきかない牛が叱られ、「モオーッ」と啼く声もかわいらしく、見物人の笑いを誘います。やがて、牛がおかしな仕草を見せ始めると、めでたい出産の場面へとうつります。

懐妊した牛のおなかをさする

無事に出産!

境内を走り回る親牛と子牛

やっと落ち着いた親子牛

お待ちかね、餅まきが始まる

落ちたのを拾うのがコツ
牛が子どもを生むという所作は奈良県下でもめずらしいそうですが、摂社である掃守(かんもり)神社が産婆の神さまであることにちなんだものでしょうか。厳粛な神事の合間にも氏子さんたちが次々と参拝し、古式ゆかしい神社が、地元の人々から大変慕われている様子を垣間見ることができました。
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更新日:2021年03月01日