環境教育「出前講座」の取り組み
環境教育「出前講座」について
環境課では、市内小学校の児童を対象に、菜の花プロジェクトの一環として、「出前講座」による環境教育に取り組んでいます。
菜の花の植え付けから、刈取り、種落とし、搾油までの一連の流れを体験したり、廃棄される使用済みの食用油をせっけんやキャンドルの材料として再利用する活動を通じて、身近な資源が循環していくサイクルを学び、「環境」について学習を深めることを目的としています。
ここでは、令和2年度に実施した、環境教育「出前講座」についてご紹介します。
新庄小学校
2年生 サツマイモ植え体験
菜の花の刈取り後の畑を利用して、サツマイモ植えの体験をするため、令和2年6月25日(木曜日)26日(金曜日)の2日間で、2年生の各クラスごとに出前講座を実施しました。
まず最初に、環境課より「環境によいってどういうこと?」をテーマに、課での取り組みを紹介しました。おもちゃ病院の話では、児童たちが「行ったことあるー!」と元気に話してくれたり、犬や猫などペットのマナーの話では、おうちで飼っている児童も多いためみんな真剣に聞いていました。
そして、サツマイモ植えについて、菜の花プロジェクトの活動をしてくれているNPO法人エコ葛城市民ネットワークの方から、手順の説明をしていただきました。
サツマイモは、苗を植える角度によって収穫できるサツマイモの大きさや数が違うそうです。みんな、興味津々です。
そしていよいよ、サツマイモを植える畑へ!
一人ずつサツマイモの苗をもらい、ソーシャルディスタンスを確保しつつ、植え付け開始です。
NPOの方に手伝ってもらいながら、一生懸命に植えています。
植え終わったあとは、お手伝いをしてくれたNPOの方にお礼を言いました。
収穫までの水やりなど、自分たちがお世話して育てたサツマイモがどんな風に成長するか、楽しみですね!
4年生 菜の花 種落とし、搾油体験
令和2年7月13日(月曜日)、4年生が2クラスずつに分かれて、それぞれ種落としと搾油を体験しました。例年、5月頃に菜の花の刈取りを児童と一緒にしますが、今年は先生方とNPOで刈り取りました。
まずは、刈り取った菜の花の種を、じっくり観察します。菜の花のさやの中には、たくさんの種が入っています。「20個もあったー!」とうれしそうに教えてくれました。
そして、種落としです。
さやの部分を踏むと、種がはじけて飛び出てきます。毎年、大人気の作業です!
落とした種とさやを、ふるいにかけて、種だけ集めます。丁寧に作業をしてくれました。
集めた種を、唐箕(とうみ)にいれて、種と細かい埃に分ける選別作業をします。
ここまでで、たくさんの手間がかかっていますね。
次に、搾油です。
一人ずつ菜種のはいった紙コップを持ち、搾油機にいれていきます。
すると、搾油機から、菜種油と絞りかすがでてきます。搾油中は、とっても香ばしくていい匂いがします。
「ポップコーンみたいな匂いがする!」と教えてくれた児童もいました。
体験の最後に、環境課より、「資源の循環」をテーマにまとめのお話をしました。
なぜ資源を循環させるのが環境にいいことなのか、積極的に発言をしてくれた児童のみなさんと一緒に考えることができました。

菜の花を育てて収穫し、選別作業をした菜種を集めて絞ると、食用油として使えること。
また、使った油はせっけんやキャンドルの材料として再利用でき、搾油したあとの絞りかすは、畑や花壇の肥料として使えること。
こういった一連の流れが資源の循環であることを、実際の作業を体験することで、より深く学習することができました。
更新日:2021年03月01日