廃食油から石けん作り
回収した廃食油より、地球環境にやさしいリサイクル石けんができます。
廃食油回収ステーション

石けんへ

資源として再利用しましょう
食用油は人類が生きていく上で、なくてはならない食品の一つです。揚げ物や食品加工品として幅広く使用され、料理に使われた油は廃食油として排出されます。それを回収すれば資源として再利用できます。資源の有効利用により、ごみを減らすとともに環境に負荷のない社会づくりに取り組んでいます。

廃食油の利用
合成洗剤は使ったあと、水の中で分解しにくいため、川が汚れて魚が住みにくくなりますが、廃食油石けんは分解しやすいため環境に良い石けんです。

廃食油石けんの作り方

材料
- 廃食油…300グラム
- 苛性ソーダ…42グラム
- 水…100グラム
- かき混ぜ棒(20センチメートル以上)…1本
- 容器(豆腐などの空き容器)/手袋/マスク

1
水100グラムに苛性ソーダ42グラムを少量ずつ入れ、かき混ぜ棒でかき混ぜる。この時、先に入れた苛性ソーダが溶けたら、次の少量を加えるように、慎重に作業をする。また、この時、熱が発生するので、その蒸気を吸わないように、また、やけどにも注意する。

2
左記1の中へ、廃食油300グラムを少しずつゆっくり流し込む。
最初の20分は休まず混ぜる。その後は、混ぜ棒を持ち上げてみて、したたり落ちた生地の跡が表面に残る状態になるまで混ぜる。

3
豆腐の入っていた容器を再利用します。
容器を洗い乾かした後に2を入れ、常温のまま固まるまで待ちます。

4
風通しの良い所で4から6週間置いて熟成、乾燥させたら出来上がりです。
容器から取り出し使っても、容器のまま使ってもOKです。
(注意)苛性ソーダは、劇物です。取り扱いには十分注意が必要です。マスクや手袋を必ず着用の上、換気の良い場所で作業をしてください。
廃食油を回収しています
葛城市では循環型社会形成の一環として、廃食油回収に取り組んでいます。
バイオディーゼル燃料(BDF)の生成と利用
現在、世界で利用されているエネルギーのほとんどが石油、天然ガス、石炭など、いわゆる化石燃料と呼ばれるものです。これら化石燃料を燃焼して使用すると、二酸化炭素などの温室効果ガスを発生させ、地球温暖化の原因になるといわれています。
化石燃料は一度使ってしまえば再生不可能で、やがて枯渇してしまいます。日本は石油などの資源がほとんどなく、外国からの輸入に頼っているのでなおさら心配です。
そのため、再生ができない化石燃料一辺倒から、再生が可能な太陽光、風力、バイオマスエネルギーの利用拡大へ転換することが必要です。
菜の花は油がたくさんとれるので、ヨーロッパでは以前から石油の代わりになる資源作物として栽培しています。いわゆる菜の花畑が「油田」になるのです。菜の花は、また翌年も成長して油がとれますから、再生可能な資源なのです。
菜の花プロジェクトでは、食用にできるナタネ油をすぐに燃料として使うのはもったいないので、一度食用に使ってから捨てられる廃食油を回収して再利用しています。
廃食油から燃料へ
回収した廃食油(植物油)にメタノールと苛性ソーダなどのアルカリ触媒を加え、エステル交換反応と呼ばれる化学反応をおこさせます。
それによりメタノールと油のなかに含まれるグリセリンが入れ替わり、バイオディーゼル燃料(BDF)が生成されるのです。



温暖化防止効果
生成されたバイオ燃料はディーゼルエンジンの燃料として軽油に替えてバス、トラック、耕運機、フォークリフト、発電機、建設機械などに利用することができます。現在、全国の多くの自治体で、市民が協力して回収した廃食油からバイオディーゼル燃料(BDF)を生成し、巡回バスなどの公用車を走らせています。葛城市においても、2台のごみの収集車がBDFを燃料として走行しています。BDFは植物が原料になる再生可能な燃料で、植物は成長過程で二酸化炭素吸収する為、燃焼しても二酸化炭素を増加させることはありません。これまで使っていた軽油燃料をBDFに変えると、軽油1リットル当りの燃焼で出る2.64キログラムの二酸化炭素発生量を減らし、温暖化防止に貢献します。

廃食油回収場所の案内
収集場所 | 住所 |
---|---|
葛城市役所新庄庁舎 | 葛城市柿本166番地 |
葛城市役所當麻庁舎 | 葛城市長尾85番地 |
忍海集会所 | 葛城市忍海262番地5 |
上記場所に「廃食油回収ステーション」を設置しています。 家庭より出た廃食油は最寄りの回収ステーションまで、お持ちください。
各ステーションに「廃食油回収ボックス」を設置しています。ボックス内に回収用のタンク(赤)を備えておりますので、じょうご・油こしを使って回収タンクへ入れてください。



「廃食油回収」に関心のある方は、環境課までご連絡ください。
更新日:2021年03月01日