飼い主のいない猫(野良猫)および地域猫活動について

更新日:2025年06月05日

猫の写真

飼い主のいない猫(野良猫)について

環境課に、飼い主のいない猫(野良猫)に関して様々な苦情や相談が寄せられています。(敷地内でふん尿をしたり、ごみを荒らされる等)

猫による被害で困っている人からは市や保健所で捕獲してほしいといった要望がありますが、猫は「動物の愛護及び管理に関する法律」により愛護動物と定められており、みだりに捕獲し駆除することはできません。

しかし、保健所に収容されて譲渡先が見つからないまま殺処分されたり、病気や交通事故のほか、カラス等の野生鳥獣に襲われたりして、毎年数多くの猫がその命を失ったり、大きな怪我を負ったりしています。

また、飼い主のいない猫(野良猫)に関する苦情や相談の中には、猫にエサをやる人に対する非難や住民トラブルに発展しているケースもあります。

飼い主のいない猫(野良猫)は、「狂犬病予防法」に基づき抑留できる犬とは異なり、瀕死等の保護が必要な場合を除いて捕獲できないため、猫をその場所から排除する手立てはありません。

さらに飼い主のいない猫(野良猫)は、飼い主責任を追及する相手がいないため、個人の問題として解決することが難しく、地域の環境問題として解決を図る必要があります。

無秩序な繁殖による不幸な猫を増やさないよう、無責任なエサやりを行わないなど、人間側のマナー意識の向上も重要な課題です。

猫よけ対策(猫による被害の軽減に効果がある方法)

猫は犬のような登録制度や放し飼いを規制する法制度がなく、飼い猫と野良猫の区別もできないため、行政による捕獲や駆除ができません。

したがって、猫のふん尿等による生活被害を軽減させるためには、まずは個人で自衛策(猫よけ対策)をとることをお勧めします。

猫による被害の軽減に効果があるとされている方法を紹介します。いろいろな方法で何度も繰り返してやってみてください。

奈良県地域猫対策支援事業について

葛城市では、奈良県と協働し、地域住民が実施する地域猫対策を支援します。

本事業では、飼い主のいない猫による生活環境被害を受けている地域住民等で構成される地域猫対策に取り組むグループに対し、猫の不妊去勢手術を行うための無料手術券を交付します。

地域猫活動とは

地域猫活動とは 地域住民が主体となって、地域にいる飼い主のいない猫の不妊去勢手術を行い、エサのやり方やふんの始末などに関するルールを定めて、地域で飼い主のいない猫を適切に管理していくことにより、飼い主のいない猫によるトラブルを減らすとともに、不幸な飼い主のいない猫の数も減らして、住みよい地域にしていく活動です。

詳細につきましては、下記のリンクおよびマニュアルよりご確認ください。

さくらねこ無料不妊手術事業(どうぶつ基金)

さくらねこ無料不妊手術事業(行政枠)とは

公益財団法人どうぶつ基金が不妊手術・ワクチン・ノミ駆除薬の費用を全額負担する「さくらねこ無料不妊手術事業」に参加し、地域猫活動を行うボランティア団体等と連携してTNR事業を行います。

「さくらねこ無料不妊手術事業」とは、飼い主のいない猫に対し「さくらねこTNR(Trap/捕獲し、Neuter/不妊去勢手術を行い、Return/元の場所に戻す、その印として耳先をさくらの花びらのようにV字カットする)」を実施することで、繁殖を防止し、「地域猫」「さくらねこ」として一代限りの命を全うさせ、飼い主のいない猫に関わる苦情や殺処分の減少に寄与する活動です。

公益財団法人どうぶつ基金とは

公益財団法人どうぶつ基金は、動物の適正な飼育法の指導・動物愛護思想の普及等を行い、環境衛生の向上と思いやりのある地域社会の建設に寄与することを目的に各種事業を行う団体です。

この記事に関するお問い合わせ先

市民生活部 環境課
奈良県葛城市柿本166番地
電話番号:0745-44-5004
ファクス番号:0745-69-6456

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