第13回特別展「忍海と葛城 -渡来人の歩んだ道-」
会期
平成24年9月29日(土曜日)から11月25日(日曜日)
講演会
平成24年10月13日(土曜日)午後2時から
「葛城の渡来人 -豪族の本拠を支えた人々-」
講師:坂 靖氏(奈良県立橿原考古学研究所附属博物館 総括学芸員)
平成24年11月10日(土曜日)午後2時から
「葛城氏と渡来人」
講師:藤田和尊氏(御所市教育委員会文化財課課長)
備考
- 場所:いずれも葛城市歴史博物館2階「あかねホール」
- 入場:無料
開催にあたって
葛城市歴史博物館の建つこの忍海の地は、『古事記』や『日本書紀』にもその名称が見られ、古代からの長い歴史をもつ地域として知られています。
その歴史は縄文時代までさかのぼりますが、地域が興隆するのは古墳時代中期以降、古代豪族葛城氏が跋扈(ばっこ)し、渡来人がこの地に集住をはじめて以降となります。そして、律令期を迎える頃、忍海には忍海氏と呼ばれる集団が登場し、やがては王権に仕えるまでに成長を遂げます。
今回の展示では、この忍海の興隆のきっかけとなった渡来人に主眼をおき、その出現の様子について考えてみたいと思います。
その過程において、葛城・忍海への文化流入路と考えられる、竹内遺跡を中心とした竹内ルート、および和歌山・五條方面からの紀ノ川ルート沿いで、渡来人と関わりのある古墳・遺跡と出土遺物の数々を紹介し、地域がもつ歴史的背景を描きだしていきたいと思います。
展示構成
- 葛城と忍海
- 葛城への道
- 葛城の興隆と渡来人
- そして忍海へ
主な展示品
- 重要文化財 大谷古墳出土品(文化庁蔵・和歌山市立博物館保管)
- 五條猫塚古墳 蒙古鉢形眉庇付冑ほか(奈良国立博物館蔵)
- 南郷遺跡群出土品(奈良県立橿原考古学研究所・同附属博物館蔵)
- 西河内堂田遺跡出土品(五條市教育委員会蔵)
- 名柄遺跡出土品(御所市教育委員会蔵)
- 土庫長田遺跡 韓式系土器(大和高田市教育委員会蔵)
ほか
展示協力機関
文化庁 奈良国立博物館 奈良県立橿原考古学研究所 奈良県立橿原考古学研究所附属博物館
和歌山県教育委員会 五條市教育委員会 御所市教育委員会 大和高田市教育委員会
和歌山市教育委員会 和歌山市立博物館
更新日:2021年03月01日