平成27年度春季企画展「古代忍海の渡来人を探る」

会期
平成27年5月2日(土曜日)から6月28日(日曜日)
休館日
毎週火曜日、第2・4水曜日
観覧料
一般 200円(20名以上の団体料金:160円)、高校・大学生 100円(20名以上の団体料金:80円)、小・中学生 50円(20名以上の団体料金:40円)
その他
(注意)その他、歴史博物館については、下記のリンクをご覧ください。
記念講演会
5月9日(土曜日)午後2時から
「古代忍海の渡来人を探るー葛城市寺口忍海古墳群ー」
講師:千賀 久(当館館長)
5月23日(土曜日)午後2時から
「大和の渡来人と古墳」
講師:関川尚功氏(元橿原考古学研究所所員)
6月13日(土曜日)午後2時から
「葛城地域の古代鍛冶工人」
講師:真鍋成史氏(交野市役所)
会場
歴史博物館2階「あかねホール」
定員
200名(要申し込み)
入場
無料
開催にあたって
葛城山麓公園(葛城市寺口)は、桜をはじめ四季の花が楽しめる公園として、多くの家族連れでにぎわいます。この公園の造成工事にともなう1984年から86年の発掘調査では、墳丘の上半部が削平された多くの古墳が見つかりました。それらを含めた寺口忍海古墳群には、総数200基ちかくの古墳が造られたと想定できます。
調査された古墳のなかには、5世紀後半の初期横穴式石室の特徴をもつものがみられ、朝鮮半島からの舶載品や鍛冶具を副葬する古墳とともに、鍛冶生産で排出される鉄滓を供献した古墳が含まれることから、朝鮮半島からの渡来人、そして鍛冶集団と関わりの深い群集墳であることがわかりました。さらに、その麓に位置する脇田遺跡では、5・6世紀ごろから鍛冶生産が開始されていて、集落と墓地の対応関係も想定できるようになってきました。
『日本書紀』には、葛城氏の祖、葛城襲津彦が朝鮮半島から連れ帰った人たちを、四地域に定住させたと伝えていて、そのなかに忍海の地名がみられます。
今回の企画展では、寺口忍海古墳群の調査成果を中心に紹介し、そこから忍海の渡来人の実態についてアプローチしたいと考えています。
展示構成
- 葛城山麓の群集墳
- 寺口忍海古墳群の調査
- 主要古墳の変遷
- 渡来系鍛冶集団の墓地
- 古代忍海の渡来人
主な展示品
- 葛城市寺口忍海古墳群出土品
ほか
更新日:2021年03月01日