平成27年度春季企画展「古代忍海の渡来人を探る」

更新日:2021年03月01日

石が積まれた古墳と石室内部、副葬品の写真が載った平成27年度春季企画展「古代忍海の渡来人を探る-葛城市寺口忍梅古墳群-」のポスター

会期

平成27年5月2日(土曜日)から6月28日(日曜日)

休館日

毎週火曜日、第2・4水曜日

観覧料

一般 200円(20名以上の団体料金:160円)、高校・大学生 100円(20名以上の団体料金:80円)、小・中学生 50円(20名以上の団体料金:40円)

その他

(注意)その他、歴史博物館については、下記のリンクをご覧ください。

記念講演会

5月9日(土曜日)午後2時から

「古代忍海の渡来人を探るー葛城市寺口忍海古墳群ー」
講師:千賀 久(当館館長)

5月23日(土曜日)午後2時から

「大和の渡来人と古墳」
講師:関川尚功氏(元橿原考古学研究所所員)

6月13日(土曜日)午後2時から

「葛城地域の古代鍛冶工人」
講師:真鍋成史氏(交野市役所)

会場

歴史博物館2階「あかねホール」

定員

200名(要申し込み)

入場

無料

開催にあたって

 葛城山麓公園(葛城市寺口)は、桜をはじめ四季の花が楽しめる公園として、多くの家族連れでにぎわいます。この公園の造成工事にともなう1984年から86年の発掘調査では、墳丘の上半部が削平された多くの古墳が見つかりました。それらを含めた寺口忍海古墳群には、総数200基ちかくの古墳が造られたと想定できます。
 調査された古墳のなかには、5世紀後半の初期横穴式石室の特徴をもつものがみられ、朝鮮半島からの舶載品や鍛冶具を副葬する古墳とともに、鍛冶生産で排出される鉄滓を供献した古墳が含まれることから、朝鮮半島からの渡来人、そして鍛冶集団と関わりの深い群集墳であることがわかりました。さらに、その麓に位置する脇田遺跡では、5・6世紀ごろから鍛冶生産が開始されていて、集落と墓地の対応関係も想定できるようになってきました。
 『日本書紀』には、葛城氏の祖、葛城襲津彦が朝鮮半島から連れ帰った人たちを、四地域に定住させたと伝えていて、そのなかに忍海の地名がみられます。
 今回の企画展では、寺口忍海古墳群の調査成果を中心に紹介し、そこから忍海の渡来人の実態についてアプローチしたいと考えています。

展示構成

  1. 葛城山麓の群集墳
  2. 寺口忍海古墳群の調査
  3. 主要古墳の変遷
  4. 渡来系鍛冶集団の墓地
  5. 古代忍海の渡来人

主な展示品

  • 葛城市寺口忍海古墳群出土品

ほか

この記事に関するお問い合わせ先

歴史博物館
奈良県葛城市忍海250番地1
電話番号:0745-64-1414
ファクス番号:0745-62-1661

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