三ツ塚古墳群(みつづかこふんぐん)
説明
南阪奈道路の建設にともなう調査で発見された古墳群です。
この古墳群は尾根の上でなく、南側斜面に築造されています。
古墳がつくられた期間は、6世紀末ごろから7世紀末までです。ほかに9、10世紀の古墓も見つかっています。
三ツ塚古墳群からは国際交流を語る上で、注目すべき遺物が出土しています。「漆塗り革袋」と呼ばれるそれは、7世紀末頃のお墓の副葬品としておさめられていました。
革袋の大きさは、縦横20センチメートル程度の箱型に近いものです。中央に花びらをかたどった金属製の飾りと、帯を通すための金具が付けられています。
この革袋は、中国「唐」のものである可能性が高いと考えられています。三ツ塚古墳群に葬られた人びとのなかに、唐に渡り活躍した人がいたのかもしれません。
所在地
葛城市竹内
アクセス
近鉄磐城駅より徒歩30分
更新日:2021年03月01日